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昨日の続きです。 (昨日の記事 http://chihaya-blog.at.webry.info/201006/article_14.html) ◆それぞれの情熱◆ ・新の思い 千早と太一を追い払った新ですが心変わりをして 必死で自転車こいで見送りにいきます。 ここで新の気持ちが変化するきっかけとなったのは 千早の残していった饅頭の包み紙です。 これを見た新は、電車で一生懸命メモを書く千早を思い浮かべ さっきは破り捨てた手紙の文面を思い返して 心を動かされています。 ここの心境の変化は具体的に解釈するのがちょっと難しいのですが おそらくこういうことではないかと思います↓ 新はじいちゃんに対する贖罪の気持ちから かるたと関わりがあるものに自分が触れることが許せなった。 だから、かるたを思い出させる二人を邪険に扱った。 そして千早の手紙の「かるたの神様」という言葉にも 過敏に反応して破り捨てた。 しかし、饅頭の包み紙に 「携帯番号ゲットする」「年賀状が届いたか聞く」 「原田先生が写メ送れって言ってた」 「京都の大会に出たら新に会え・・」(←途切れてる) といった、友達として新のことを思う生の気持ちが いくつもつづられており、これを見て新は目が覚めた。 かるたに関わりがある(接触したくない)存在という以上に そもそも千早・太一は友達として大事な存在。 さっきは「かるたの神様」にだけ反応してしまったが 冷静さを取り戻して手紙の文を思い返してみると 千早が書いていたのは「新に会いたい!」「会いたかった!」 というシンプルでストレートなメッセージなんだと気づいた。 追記:以下の青字部分、コメントで指摘を受け 間違っていることに気付きました。 そして新も「友達でいたい」という自分の素直な思いに気づく。 「神様じゃなくて友達でいたいよ」は新のこういった気持ちから 出た言葉ですよね。 一応こんな感じかなぁと思ってます。 ただこの場面はもう少し分かりやすく描いてほしかった。 あんなに拒絶していた新が一瞬にして劇的に変わる場面なので 新の心情が深く理解できるような描写か ものすごいインパクトのある描写がほしかった。 並の漫画であればそんな細かいツッコミ入れないんですけど ちはやふるは非常に緻密に論理的に描かれている作品なので 大事な場面での心の動きにはどうしても理由を求めてしまいます。 ちょっと愚痴ってしまいました。 追記:訂正記事書きました。 ⇒「神様じゃなくて」をめぐって−ちはやふる第十首感想(3) このあとの演出は好きですねー。 新は、千早の思い・自分の思いに気づいた瞬間 すぐに立ち上がって追いかけています。 小さなコマなんですが 畳の上で包み紙を握り締めた新の手→同じ畳の上でその手が消えてる という連続したシーンがあるんです(147頁の左上のコマ) 新が「瞬時に消えた」と思えるようなスピードで飛び出していったことを この2コマで表しています。 芸が細かい! ついでに演出面でよかったのは 千早が新の叫ぶ声をかすかに聞き取ったときの表現。 蛇行した細いラインが千早の耳の上を通っていて このラインが空白のコマを貫いている。 窓を通してかすかにではあるが確かに聞こえている感じが うまく表現されているなーと思います。 (説明が下手ですいません。コミック見てください) 新の話に戻ります。 ここで新は二人を追ってくるのですが まだかるたへの情熱を取り戻したわけではありません。 あくまで千早と太一が大事な友達であるということを 再認識したにすぎないのです。 だから千早はこの先の話で新にかるたの楽しさを 思い出してもらおうと行動することになるわけです。 ・太一 太一に関しては地味ですが非常に重要なポイントが隠れています。 それは、太一がかるた部を作ろうと言ったきっかけです。 太一がかるた部を作ろうと言ったのは 新がかるたへの情熱を取り戻したときに一緒にやりたい という思いももちろんあります。 しかし、より直接的な目的は千早の夢を叶えてやることにあります。 というのは、「一緒に作ってやるよ かるた部」と言う直前に 太一は‘聴こえたのか?新の声が ’と独白した上で ‘私でも世界一になれるものがあるならなってみたい’という 千早のセリフを思い出しているからです。 つまり、千早に才能があり夢があることを認識し、そして 少し考えた後に出した結論が「一緒に作ってやるよ」だからです。 この先、太一は千早に対してものすごく献身的に動くのですが それは千早のことが好きだからという理由のみならず そもそも部活を作った目的が千早のためだからなんです。 自分の情熱よりも他人の情熱のために動いているんです。 これがこの先8巻、9巻あたりまで続く太一の物語の 根っこの部分。 八首の感想で とはいえ、まだ太一は「一緒に部活を作ろう」とまでは言わない。 決定的な動機は第十首で明らかになります。 と書いたのですが、「決定的動機」とは千早の夢ということです。 (「かるた」による「かるた」の否定−ちはやふる第八首感想 http://chihaya-blog.at.webry.info/201006/article_11.html) 以上、長くなったのでまとめます。 ・新はかるたへの情熱は取り戻していない。 しかし、千早・新との友情には再び目覚めた。 ・千早にとってかるたは自らのアイデンティティ。 だからこそ新にかるたへの情熱を取り戻してほしい。 ・太一は自分のことはともかく千早の夢を叶えてあげたい。 これが今後のストーリーを形成する軸となっています。 第一首から続く3人の物語はここでいったん区切りを迎えます。 そういう意味では、第一首から第十首までを『第一章』と見ることも できるのではないでしょうか。 ふぅ、十首の分析は重要な回だけになかなか難しい! 読みづらい文章になってしまったかと思います。 十一首からは分かりやすい感想になる予定です! 〜それぞれの情熱〜 漫画『ちはやふる』 1巻〜4巻(一首〜二十三首) 各話感想 目次 5巻〜8巻(二十四首〜四十七首) 各話感想 目次 9巻〜12巻(四十八首〜六十八首) 各話感想 目次 アニメ『ちはやふる』 アニメ『ちはやふる』 各回感想 目次 トップページへ |
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「神様じゃなくて友達でいたいよ」は新のこういった気持ちから出た言葉ですよね。 |
桃李 2010/07/24 14:47 |
今読み直して、なんだか千早の言葉に思えてきました。「新、ときどきあってかるたをしようよ」「神様じゃなくて友達でいたいよ」の文字が一緒なんです。 |
桃李 2010/07/27 15:31 |
桃李さん、おっしゃるとおりです! |
神場@管理人 2010/07/28 22:54 |
はじめまして。 |
てって 2010/08/04 22:59 |
てってさん、はじめまして! |
神場@管理人 2010/08/06 01:36 |
この回の評も、コメントを含めて、面白かったです。 |
しずく 2011/07/07 15:28 |
しずくさん、コメント欄もしっかり読んでくださってありがとうございます! |
神場@管理人 2011/07/11 23:55 |
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